個人事業主の場合、12月は決算月にあたり期末棚卸を実施する必要があります。
棚卸とは、仕入れた商品の店内在庫を集計する作業になります。
飲食業にとっては食材など、美容室にとってはシャンプーやトリートメントなどを、
12月31日時点で商品名と数量と金額を集計していく作業になります。
期末棚卸をする目的は、その年の売上に対応する売上原価を正しく計上するためです。
まだ売れずに残っている在庫はその年の売上原価ではなく、翌年以降の売上原価に算入すべき金額になります。
それゆえ、期末に店内在庫の金額を把握し、その金額を当期の売上原価から除く作業が必要になります。
期末棚卸の金額は、利益や税額に大きく影響することとなるため、税務調査で指摘されやすい項目になります。
在庫とすべき商品が売上原価に計上されていると、利益を少なく申告しているということになり、
加算税や延滞税が課される原因になります。
それゆえ、期末には忘れずに棚卸を行い、正しい売上原価の計上をしてください。